
こんばんは、きむきむです。
最近も相変わらず日本株式のトレードを粛々と続けていますが、デイトレまがいの事をしていた昔と比べて、長期足を根拠にしてトレードをするようになりました。
それでは、短期足だけ見てトレードするのと何がどう違うのか?
僕が情弱なりに分析した項目を以下にまとめました。
1.トレンドの大局をつかみやすい
これはある銘柄の日足チャートです。

一見すると、今が上昇トレンドなのか下降トレンドなのか、よく分かりませんよね?
一時的にボックスのような値動きにも見えますが、せいぜいその程度。
それに対して、これが同じ銘柄の週足チャートです。

これを見ると、長い期間下降トレンドだったものの、長期線を割ったところで反発、直近高値を少し超えるくらいまで上昇。
ここからトレンド転換して本格的な上昇を目指す動きに変わりつつあるかも?というところまで見えてくるので、
売り買いどちらのポジションを取るかを、短期足だけ見ているよりも断然考えやすくなります。
2.ムダな売買が減る
上記にもつながりますが、大局把握が出来る上に、細かいダマシ(個人投資家を惑わすような紛らわしい値動き)にもあまり反応しなくなりますので、結果としてムダな売買をする回数が間違いなく減ります。
ムダな売買が減るということは
それだけ売買手数料を取られる回数も減るという事です。
最近では手数料がどんどん安くはなってきてはいますが、これも積もり積もると馬鹿にならないコストになりますので、少ないに越した事はありません。
3.メンタルが安定する
細かな値動きで一喜一憂しなくなり、頻繁に売買する必要性もなくなるのでチャートに張り付く必要もありません。
よってメンタルも自然と安定してきます。
(ただし売買ロットを上げすぎていると含み損益の数字で動揺する事になるので注意!)
トレードにおいて、健全な精神状態は正常な判断をする為に不可欠なものです。
また、トレードは短期になればなるほど、強い自制心と判断力が求められます。
すぐ感情的になってしまう人にはスキャルピングはおろか、デイトレも無理です。
そういう人にオススメなのが長期足トレード。
長期足なら、余計な感情を乗せずに気持ちに余裕を持って取引出来ますし、咄嗟の判断力も不要です。
4.勝率が落ちる
残念ですが、事実です。
ちょっと含み益が出たところですぐ利確すれば、勝率を上げる自体は簡単です。
でも、そうすると薄利で終わる事がほとんどになります。
チョイ利確を繰り返した結果待っているのが、一回のデカい損切り。
それで今までの利益を全て吹き飛ばしてしまい結局トータル負けるという、いわゆるコツコツドカン。
利小損大という最悪なパターンですね。
勝率重視でトレードしていると高確率でそれに陥ります。
実際、以前の僕も例に漏れず、勝つ事ばかり意識していた結果、一度の大きな損切りで利益を全て食い潰して結局マイナスになるという失敗を嫌と言う程経験しました…。
勝率は高いのに何故?と当時は思っていましたが、
勝率重視でチマチマ利確する事に慣れると、負けがどんどん許容できなくなっていきます。
含み益はすぐに利確するのに、一度含み損になると少し放置して、含み益が出るまで株価が回復するのを待ってしまう行動になる事が非常に多いです。
なので、一番大事になってくるのは勝率を高める事ではなく、
利益を引っ張って極大化する事です。
長期足ベースでトレードすると、少し含み益が出てきた程度では何もせずホールドし続けるので、含み益が一転して0になり、含み損に変わる事がしばしばです。
それにより当然勝率は落ちますが、もし思惑通りに利確出来た場合
それまでの負けを補える程に大きな利幅を取る事が可能です。
利確ラインで狙っていくポイントも、長期足ベースで決めると かなりの値幅があるはず。それを取りに行くという事です。
(※ただしリスクリワードについてはしっかり意識する必要があります)

これは上でお見せした銘柄の週足ですが、
例えば株価1400円付近で買って、利確目標を次に超えるターゲットとなる1750円に設定するとしたら、うまく利確出来れば+24%の勝ちになります。
チャートからするとパッと見は分かりませんが、週足なのでかなりの値幅になってます。
日足以下で同じように利確目標を決めようと思うと、なかなかここまで値幅を引っ張る事にはならないと思います。
このように損小利大を目指してトレードしていく事を考えると、自然と長期足ベースで見ていく流れになるのではないでしょうか。
5.ヒマになる
こう言うと勤勉な方々に怒られそうですが、短期トレード慣れしている人が長期足トレードをすると、間違いなく退屈でヒマに感じます。笑
売って買ってを頻繁に繰り返す短期トレードに比べて売買頻度が大幅に減って、面白味も薄れますから。
まあその分、銘柄分析や他の勉強などに時間を使えるという事ですね。
個人的にはそれで正解だと思っています。
短期売買していると、何かギャンブルしている時に出るアドレナリンのようなものを感じるときがあります。
投資をギャンブルと錯覚しない為には、少し退屈なくらいが丁度いいのかも知れません。
まとめ
上記では週足を長期足として捉えて書きましたが、もちろん月足であれば優位性はさらに高まります。
週足よりさらに多くの人が意識する足になるので、月足で見て反発が期待できそうなゾーンに差し掛かると、高確率で値動きに現れてくるのが見えるはず…。
自分自身、長期足を考えはじめてからのトレード試行回数がまだまだ不足していますが、大局を見極めて、大きく値幅を取る戦略でどれだけ利益を重ねていけるか、まずは愚直に経験を積んでいこうと思っています。