

これからFIRE(アーリーリタイア)に向けて投資を始めていきたい人向けの記事です!
僕は以前、以下の記事で
”借金のある人が投資をやるなんてもってのほかだ”と書きましたが、場合によってはそうとも限らないよ!というのが今回の内容になります。
世間的にはまだまだ浸透してない考え方だと思いますので、ぜびチェックしてみてくださいね。
目次
FIREの為にはまず投資ありき
現在何らかの借金を抱えている人は、その金利がいくらかは知っていますよね?
もし分かっていなければ、すぐに調べてください!すぐに!
これ、ほんとに重要なことなので…。
金利を把握したら次に考えて欲しいのですが、「FIRE」を目指す為には自分の資金を投資するというのが絶対に必要です。
これは分かりますよね?
例えば米国株式に長期投資した場合、年間のリターン期待値は7%前後という結果が出ています。
一年単位で見るとマイナスになる年もありますが、超長期で見ると確かにおよそ上記の数字でプラスのリターンを生み出し続けています。
ちなみに下のチャートはNW(ニューヨーク)ダウといって、アメリカを代表する株価指数です。
見て分かる通り、凄まじく右肩上がりですよね?
10年程前にガクッと落ちてるところがありますが、これがリーマン・ショックですね。
でもその後は回復し、2020年2月現在は最高値を更新中。もうすぐ30000ドルの大台に乗りそうな勢いです。
アメリカは今でも世界の主導国として絶大な力を持ってますし、今後も人口の増大が見込め、ポテンシャルもまだまだ高まっていくでしょう。
よって本記事では1つの例として、米国株に長期投資したときの"平均リターン7%"を前提で話を進めますね。

投資リターンと借金の金利を比較する
次に考えるのは、
- 投資したときのリターン年率7%
- 現状抱えている借金の年率金利?%
について、どちらのパーセンテージが高いかです。
その結果により、自分が優先するのは投資なのか?借金返済なのか?を判断していきます。
消費者金融もしくは銀行カードローンからお金を借りている場合
もし消費者金融やカードローンから借金している場合は、その返済を最優先にしてください。
下に一部抜粋を貼っておきますが、これらは基本的に暴利と言っていいほどの高金利。
年率10%超えなのが普通という、狂った金利です。
いくら投資で年率7%のリターンを得られても、借金で年率10%オーバーの金利を取られ続けていてはトータルでマイナス。
何の意味もありません。
最近増えてきているクレジットカードのリボ払いなんかも要注意です。
使いやすいために世間的には受け入れられやすいですが、あれも金利は年率15%。非常にタチが悪いです!
これより金利の高い借金は闇金以外存在しないはずなので、とにかく一秒でも早く完済してください。
持っているとひたすら自分の懐の中をすごい勢いで食い尽くしていきます。
ちなみに僕も数年前、カードローンにお世話になっていた時期があります。
その時の金利は年率15%。
高利に毎月貪られながら死ぬ思いで返済し、2年半かかったもののなんとか完済しました。
あのとき、借金返済を後回しにして何か一発逆転の方法を考えてお金をさらに投下していたら、今こうして投資続けていくのはまず無理だったと思います。
・・・さよならプロ○スさん!もう2度とお世話にはなりません!w

住宅ローンを組んでいる場合
この場合は話が変わってきます。
住宅ローンはおよそ2~3%という比較的低金利で融資を受けることが出来ます。
ですので、急いで返済する必要はないと考えられます。
また、マイホームをローンで購入した場合、一定の金額が所得税から控除される 「住宅借入金等特別控除」という減税措置を受けられますので、さらに負担は軽くなります。
むしろ、住宅ローン返済を余計にがんばりすぎると、投資するための資金、そして時間を失うことになります。
以下で、分かりやすく例を挙げます。
手元に1000万円があると仮定。金利2%の住宅ローン残債も1000万円。
①全額ローン繰り上げ返済に充てた後、再び貯金を始めた場合
ローン完済となるので金利2%を取られる事はなくなるが、
投資に回せるはずだったお金1000万円もまたなくなる。
その後また10年間がんばって1000万円を貯めたとしても、当然リターンは0%。1000万円のまま。
②繰上げ返済せず、全額投資に回す場合
投資のリターンは7%で考えるので、住宅ローン2%と差し引くと
7% - 2% = 5%、これが実質の年率リターン。
この5%が1000万円に年々積み重なっていくと、
1年後 → +5%
2年後 → +10.25%
3年後 → +15.76%
・・・
10年後 → +62.89% 元の1.6289倍、629万円のリターンを得られる。
※住宅ローンの返済も通常通り毎月行っていくので、その辺り考慮すると計算値は異なってくるが、シンプルに考えるために省略。
少し強引な考えですが、なんとなくイメージは伝わったでしょうか?
住宅ローンを繰り上げて返済出来るお金があるなら、出来るだけ早くから投資に振り分けておいた方がリターンを生み出す時間が長くなるので、結果的に資金パフォーマンスが向上する、という考え方です。
ただし、これはあくまで投資の長期的なリターンが7%と仮定した場合の話です。
自分が投資する対象によって、期待リターンも変わってきますのであしからず。
奨学金など、ほとんど無利子のお金を借りている場合
学生時に利用する奨学金は、無利子もしくは有利子でもかなり率が低いはずです。
その場合、一括返済する必要は全くありません。
むしろ、一括で返してはダメです!
一括で返してしまうことにより、上で書いたような投資リターンを得られる機会を完全に失ってしまうことになります。
なので奨学金は少しずつ返済しつつ、投資資金を多く確保することを考えましょう。
まとめ
ほとんどの人は借金があること自体を短絡的に悪と決めつけ、返済するのをとにかく最優先にしてしまう傾向があります。
しかしそれによって、せっかくの投資資金と時間を失っている場合があるという事実に気づいていません。
早く借金ゼロにしてスッキリしたいという気持ちはよく分かりますが、どうすれば自分の資産を効率よく増やしていけるのか、よく考えて運用することがアーリーリタイアを目指す為の第一歩になるのかなと思っています。
以上、参考になれば嬉しいです!

後は、自分が現状抱えている借金の質を確認して、今後どう資金を運用していくのがベストかをしっかり判断しましょう!