はじめての方にオススメ
株式分割してから失速していく銘柄の特徴
スポンサーリンク

どうも、きむきむです。

3月も終わりに近づき、株式分割が間近に迫ってきている銘柄が気になる時期となりました。
年度末は特に分割予定の銘柄が多くあります。

株式分割。

多くの投資家にとって、それは絶好の買い材料になるという共通の認識を多くの投資家が持っているはずです。

では、本当にどんなときでも買いなのか?と言われると、そうでもないよ!
ということを伝えたいのが本記事の内容です。

今回は、僕が独断でピックアップした2銘柄について
株式分割を発表、そして実施した後にどんな株価推移をしていったのか、結果を見てみようと思います。


まずは、株式分割とは何ぞや?から説明していきますね。

株式分割とは、既に発行されている株式を、1株を2株、3株などに分割することを指します。
整数倍に限らず、1株につき、1.5倍といったような分割が行われることもあります。

既に株式を保有している投資家には、分割された株式が割り当てられます。

株数が増えても会社の価値は変わらないので、基本的には分割された分だけ1株当たりの価格が修正されます。

例えば、株価が1,000円の株式が1:2の株式分割(1株を2株に分割)をした場合、分割後の保有株数は2倍になりますが、理論上、1株の株価は500円となります。

 

引用元:SMBC日興証券

株式分割をする主な目的としては、流動性の向上になります。

分割後は安く株式を買うことができるので、より多くの投資家を取り込むことに繋がります。
今まで高くて手が出なかった投資家層にも、買うチャンスを与えることになりますからね。
それが結果的に株価を押し上げる要因になったりします。

よって、基本的に株式分割は投資家にとっては好材料となります。
(※ただし、分割されることで逆に売りやすくもなるので、稀に株価を落とす材料になることも)

また、この流動性の向上は企業側にとってもメリットがあります。
それは、指定替えです。
例えば、ジャスダックから東証1部へ昇格する、といったことです。


以下の表は、東証1部に上場する為の条件です。
東証1部に昇格をを果たすには、これらの条件をクリアすることが必須となりますので
もし目指すのであれば、流動性アップがどうしても必要になるのです。

そのため、株式分割をした銘柄はその後近いうちに指定替えをすることが多い傾向にあります。

引用元:日本取引所


特に東証1部となると、日本の中で最も大きな市場となるので
そこに新しく含まれれば、今まで以上の資金流入が期待でき、
企業をさらにスケールアップしていくことが可能になります。

よって、自社のさらなる業績拡大を考える企業がこの東証1部を目指すのは、ごく自然な流れです。


前置きが長くなりましたが、
ここからは直近2年の間で株式分割を実施した会社を2社、独断でピックアップしましたので
その後の株価推移を見ていきましょう。

ファイバーゲート

ファイバーゲート 週足チャート

まずはファイバーゲート(9450)。
レジデンス(賃貸住宅)用WiFiのサプライヤーです。

  • 2018年7月13日 株式分割(1⇢2株)を発表
  • 2018年9月1日 株式分割を実施
  • 2019年6月5日 東証1部へ昇格を発表
  • 2019年6月14日 東証1部へ昇格
  • 2019年8月9日 株式分割(1⇢2株)を発表
  • 2019年9月1日 株式分割を実施


ものすごくハイペースですね・・・。

2回目の株式分割(2019年8月9日)はよほどサプライズだったのか、
翌日の株価は17%も上昇しています。

ですが株式分割後の値動きを見てみると、下落トレンドが加速してしまっています。

まず同社の背景として、WiFiの存在価値が最近危ぶまれている面があります。
その要因としては、5G (第5世代移動通信システム) の台頭。

5Gが世に広く普及することになれば、
現状スペックで劣っているWiFiの需要はなくなっていくのではないか?と言われています。
それが囁かれてきたのが、2019年に入ってからのことです。

おそらく同社の経営陣もその辺りの背景を分かった上で、
実際にそうなる前に、資金を多く確保して自社の基盤を大きくし
早急にシェアを広げていく必要がある
と考えたのではないでしょうか。
一旦WiFiの契約を結んでしまえば、途中でいきなり解約されることは少なく
継続的な収入が期待できますからね。
上のようなハイペースな株式分割は、そんな思惑のためではないでしょうか。

ただ、下落トレンドは株式分割後も変わることなくむしろ加速し、
現在ではコロナショックの追い打ちも食らい、株価は820円。
東証1部へ昇格する前の水準まで戻ってきてしまっています。

レノバ

  • 2018年2月16日 東証1部へ昇格を発表
  • 2018年2月23日 東証1部へ昇格
  • 2018年4月5日 株式分割(1⇢2株)を発表
  • 2018年5月1日 株式分割を実施
  • 2018年7月23日  株式分割(1⇢2株)を発表
  • 2018年9月1日 株式分割を実施

次に見ていくのは、レノバ(9519)。
太陽光・バイオマスの発電所を開発、運営を手掛けています。

これからの時代を見据えたクリーンエネルギーということで、もともと注目度が高く
2017年2月の東証マザーズ上場からわずか1年後の2018年2月に、東証1部に昇格。

その後の2018年5月、9月と2回に渡って株式分割を実施。
こちらもまた、ハイペースです。

同社の都合として、今後5年間のうちに総事業費4000億円超の大型開発を計画しており
流動性を高めることで大規模に資金調達する必要があったのです。

ただ、株式分割した辺りがちょうど株価のピークになっており、
その後は苦戦を強いられています。

業績としてはそこまで悪くないものの
もともと注目されていたところにさらに株式分割が短期間に2回も重なったことで
期待値のハードルが高くなりすぎ

その後は決算の度に材料出尽くし売りが起こりやすい状態になってしまったと思われます。

それだけではなく、同社にとって一番ネックになっている懸念要因が
太陽光発電の価格下落です。

2018年9月には、以下ニュースのため、同社の株はストップ安まで一気に売られました。

経済産業省が事業者や家庭から買い取る太陽光発電の価格を大きく引き下げると伝えられており、太陽光発電事業の需要減退を懸念する売りに下押している。経済産業省では1キロワット時当たりの買取価格を事業用で2022年度、家庭用で25年度にも半額にする目標を掲げているとしている。足もとでは、北海道胆振東部地震による大規模停電で、代替としての太陽光発電需要が拡大するとの思惑が台頭していたが、ハシゴを外された格好となった 。

引用元:四季報オンライン

同社にとって、これは死活問題です。
これからの地球を考えると太陽光発電が廃れることは考えにくいですが、
太陽光発電の価格を半分まで下げられては、流石に同発電所の需要はある程度落ち込んでしまいます。

まだ上記は実現していないものの、なかなか株価が上がりづらい状態が続いています。

まとめ

上記の2銘柄は、東証1部昇格&分割実施後に株価のが失速したパターンでした。

この両社に共通にする特徴は以下の4つ。

両社に共通する特徴
・知名度、時価総額があまり高くない
・短期間で資金を調達しなければならない事情があった
・株式分割の頻度が上がっている
・自社の需要が落ち込んでしまう重大な懸念点がある

 


これらの要素が重なると、分割後に伸び悩むパターンに陥りやすいのでは?と感じます。

もちろん、その銘柄および属する業種に対するもともとの注目度や直近の外部要素、
会社自体の地力次第などでまた話は変わってくるとは思います。
実際、株式分割してさらに成長に弾みがつき、規模を拡大させていく会社はたくさんあります。


また、株価の瞬間的な変動を見てみると、株式分割を発表したタイミングが最も大きいです。

翌日には大きく値が上がることが多いですが、寄り天になりやすい傾向がありますので
短期で攻める人は注意が必要です。
もっとも、株式分割の発表を狙い撃つのはインサイダーじゃない限りほぼ無理ですけどね。


本記事で言いたいのは、
株式分割するからとにかく買い!ではなく、

  • その会社が今どういう状態なのか
  • 何のために株式分割するのか

を考えた上で
今のタイミングで買うべきかどうか、 売買判断することが重要だということです。


以上、サンプルデータが少ないですが、参考になれば嬉しいです。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事