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光通信はなぜフルキャストHDの株を売却したのか?
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先日、光通信(9435)が保有株式の大量保有報告書を提出したということで突如株価が急騰したアルバイトタイムスについて、前回の記事で書きました。

 

 

その光通信という会社は、本業以外にも投資会社のしての側面もあり、様々な会社に投資をしています。

その保有銘柄の中で、一つ気になることがありました。

 

同社の投資先の1つであったフルキャストホールディングス(4848)ですが、全株売却されているのが3月末の変更報告書にて明らかになりました。

このフルキャストホールディングス(以下、フルキャストHD)。
自社は純粋持株会社で、短期就労をはじめとする人材派遣系の子会社を多く傘下に置いています。

 

先日新たに光通信が保有した銘柄、アルバイトタイムスについても、短期バイトをメインとする求人誌の編集出版を行っている会社。

この両者を見ると、いずれも短期アルバイトの求人に強みを持っているということで共通項があるのです。
ここで疑問が湧いたのですが、なぜフルキャストを売却した直後に類似している業種のアルバイトタイムスを保有したのでしょうか?

 

これから短期バイトの需要が高まると考えているのなら、フルキャストの株式を処分する理由が分かりません。

もし他の銘柄との兼ね合いの関係で両社同時に保有出来ないのなら、アルバイトタイムスに乗り換えるだけの理由が何かあったのか。

 

その辺りを、少し調べてみたいと思います。

フルキャストHDの概要

会社概要

  • 設立:1990年
  • 東証1部上場
  • 時価総額:469億円
  • 従業員数:1060名
  • 主な事業内容:人材サービス

     

    主に以下の子会社を傘下においており、いずれも事業内容は人材サービス関係。
    その中でも、特にアルバイトなどの短期就労方面の紹介に力を入れています。

     

    株式会社フルキャスト
    株式会社トップスポット
    株式会社ワークアンドスマイル
    株式会社おてつだいネットワークス
    株式会社フルキャストアドバンス
    株式会社フルキャストシニアワークス
    株式会社フルキャストポーター
    株式会社エフプレイン
    株式会社BOD
    ミニメイド・サービス株式会社
    株式会社フルキャストビジネスサポート

     

    株価推移

    月足チャートです。

    フルキャストHDの場合も、他の人材サービス関連の例に漏れず、リーマン・ショックの時期に株価が大幅に下落。
    ピーク時には5000円超えしていた株価が、最安値は32円。紙切れ寸前のところまでいきました。

     

    これを受けて同社は、事業内容の見直しを迫られた結果、
    日払い派遣の紹介から手を引き、短期アルバイトの紹介と給与計算などの雇用に関わる代行業務に注力するよう方向転換をしました。

    これが功を奏し業績は少しずつ上向きに。
    それに乗じてM&Aも積極的に行っていった結果、現在のような20社以上を傘下に持つ企業グループとなりました。

     

    さらに昨年までは、オリンピック特需のおかげで警備等の紹介が伸びたことで業績・株価ともに上昇。

    今年2020年に入ってからも業績は回復し、直近では3期連続で過去最高益を更新となかなかに好調です。

     

    が、その後は今回のコロナショックにて再度大きく急落。
    光通信が同社の株を処分していたのもちょうどこの2~3月の時期になったためか、1ヶ月間ほとんど押し目なく急滑降する形の落ち方でした。

     

    しかし、同社のスペックとして

    • 自己資金比率は65.8%と安定域
    • PERは8.78倍で割安の水準
    • ROEは33.3%で良好
    • 配当利回り3.6%で高め

      など、長期保有したい条件を色々と満たしているように思うのですが、光通信が同社の株を手放した理由は何だったのでしょうか。

       

      表面的なところだけ見ると優秀な銘柄に見えるけど・・・。

      フルキャストHDは実はいわくつきの銘柄だった!?

      ということで、もう少し踏み込んで調べてみました。

      すると、ある事実が判明しました。

       

      どうもこの会社、過去に度々問題を起こしていることで有名らしいですね。
      2007年のあたりから始まっている株価下落の原因は、リーマン・ショックだけではないようです。

       

      経緯をざっくりまとめると、以下の通り。

       

      • 2006年2月 労働者派遣法で認められていない警備や建設業務への労働者派遣を行っていた
      • 2006年10月 登録スタッフの個人情報に容姿(センシティブ情報)などを無断でデータ上に掲載していたことが判明
      • 2006年11月 残業代不払いが発覚
      • 2007年1月 またしても労働者派遣法で認められていない警備や建設業務への労働者派遣を行った
      • 2007年3月 業務改善命令を受ける
      • 2007年8月 業務改善命令の効果が見られなかったため、1ヶ月間の業務停止命令を受ける
      • 2007年12月 同社から社会保険庁に派遣していた外国人が凄まじく日本語能力が低く、年金記録の入力ミスを計25万件も発生させる
      • 2008年10月 2007年8月の業務停止期間中にも関わらず違法に労働者を900件も派遣し続けていたことが発覚したため、またしても業務改善命令を受ける

       

      驚愕しました。もうめちゃくちゃです。

      なんなの、この会社・・・w

       

      上の文章を書いているだけでも腹が立って来ました。
      光通信はよくこんな会社に投資したもんですよね!

       

      ただ、それは今となっては過去の話のようで、現在は会社の体制がかなり改善されている模様。

      当時の社長は責任を取って経営から退いたようですし(当たり前じゃ!)。

       

      日本の法律にも変化があったようで、日雇い派遣の労働環境の改善が叫ばれた結果、2014年に労働派遣法が改定
      派遣会社は日雇い派遣ができなくなりました。


      結果、同社は日雇いバイトを企業に紹介する事業を始めました。

       

      その法改正のおかげで、日雇い派遣の劣悪な労働環境はかなり改善され、問題が叫ばれることがほぼなくなっていったようです。

      結局、光通信はなぜフルキャストHD株を売却したのか?

      過去には色々と事情があったフルキャストHD。

      で、光通信はなぜこの株式を売却したのか?という疑問はまだ残ります。

      アルバイトタイムスに比べると、時価総額も高く、本業で稼ぐ力も数段上のような気はします。

       

      考えつくことと言えば、以下の項目くらいでしょうか。

      情弱な僕にはこれくらいしか想像できませんが・・・

       

      • フルキャストHDの成長性に限界を感じた?
      • アルバイトタイムスの業績アップの道を見つけた?
      • 一時的に求人の需要が急減すると考え、株価が下がり切る前にフルキャストHD株を処分しておいた?
      • アルバイトタイムスの方が時価総額が低く、株式の買い占めをしやすい →  経営権を乗っ取るつもり?
      • フルキャストHDのPERは9倍弱。流動性の低さを嫌ってアルバイトタイムス(PER38倍)に乗り換えた?
      • アルバイトタイムスは株価が100円台と低く、思惑買いで一気に株価を吊り上げやすいと考えた?

       

      まあ少なくとも、長期投資のつもりで保有しているということは、アルバイトタイムスの財務安定性はある程度評価しているということになりますね。

       

      ・・・結論として、明確な理由はよく分かりませんでした!すみません!笑

       

      とりあえず僕は、先日アルバイトタイムス株を少しだけ打診買いしたところです。

      しばらくの間保有を続けつつ、両社を並行して株価推移を注視していこうと考えています!

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