


俺に株式投資なんてやっぱり無理なのかな?
今回はこういったお悩みについて答えていきます。
株式投資をやっている方なら誰もが、明日の株価を予想しますよね。
これが気にならない人なんていません。
ですが、この”株価を予想する”という行為。株式投資とは切っても切り離せないような関係ではありますが、
実は必要のない行為だったとしたら?
今回はそういった内容で話をしていきます。
目次
株価予想しないと株式投資に勝てないの?
大多数の人は株式投資をする上で、株価予想をしていますが、何のためにしているのでしょうか?
株式投資で勝つため。
と考えている投資家がほとんどです。
では逆に考えましょう。
株価を予想しないと、株式投資に勝てないのでしょうか?
答えはNOです。
株価予想なんてしても当たらない
そもそも、株価を予想したところで、その通りになることなんて十中八九ありません。
プロも含め、みんな様々に予想していますが、ことごとく面白いように外れます。
ここで考えて欲しいのですが、今回のコロナショック。
- 史上最大の下げ幅を伴って大暴落すること
- その直後に全戻しする勢いで相場が大回復すること
この現実を、どれだけの人が事前に予想できましたか?
おそらく、ほぼいませんよね。
にも関わらず、今の回復相場にて利益を最大限に伸ばせている人は、たくさんいます。
それは何故でしょうか?
重要なのはそこじゃない
今の相場で勝っている投資家のほぼ全員が実行していること。
それは、相場がどんな動きをしても適切に対処できるように、あらかじめ準備を整えておく。
つまりどういうこと?
要するに、こういったことです。
- その時流に見合った資産配分(ポートフォリオ)を常にキープしておく
- ある程度の資金余力を残しておく
- 株価がこうなったらこうする、という具体的なプランを決めておく
これについて、少しだけ深堀りします。
インデックス投資
インデックス投資の場合は、投資対象の株価指数が長期的には必ず上昇していくという確信をもって運用しています。
その信念が失われない限り、基本的には売りを考える必要はありません。
唯一意識することは、
株価が下がったら買い増しをする。たったこれだけです。
買い増しするための余力をある程度確保さえしておけば、あとはそのまま上昇相場が来ようが、大きな調整が来ようがどちらでも良いことになります。
ひたすらこれを考えるだけ。
要するに、インデックス投資家にとって、株価予想は基本的に不要です。
長期で成果を目指す人たちにとって、直近の株価推移など何の意味も持たないからです。
ただ長期的な展望さえ描けていれば、それ以上考えることはないのです。
それでいて、しっかり運用すれば、どんな人でも高確率で勝てます。
そう考えると、インデックス投資とはなんて簡単な投資なんでしょう・・・!
個別株の中長期投資
直近の株価推移を予想しても大した意味がないのはインデックス投資と同じですが、こちらは少し難易度が上がるだけに、考えることは若干増えます。
自分の投資している銘柄およびそのセクターについての今後の展望や、会社の財務・業績などの変化にはある程度気を配る必要が当然あります。
しかし、業績を予想することと株価を予想することは、少し違います。
株価が直近の業績をもっと色濃く反映してくれれば良いのですが、残念ながら現実はそうではありません。
短期的には、業績関係なく投資家の単なる思惑だけで株価が上下する現象が度々発生します。
それを正確に予想するのはほぼ不可能です。
まあ長期的にみると、結局はその会社の業績が徐々に織り込まれていくのは間違いないんですけどね。
最も注意するべきことは、株価ではなく投資銘柄の持っている力がいかほどか、ですね。
銘柄の自力を見ながら、自分が最適と考える資産配分の構築に頭を使う。
これを意識するだけです。
結果的に相場の地合いが急変することがあれば、それに合わせてポートフォリオの再構築を考えることに集中すればいいんです。
短期トレード
短期トレードの場合は、長期投資とは違ってファンダメンタルズはさほど意識する必要がなく、主にテクニカル分析を根拠に売買をしていきます。
その際、もちろんテクニカル目線での短期的な株価推移を予想することは必要でしょう。
しかしそれでも、先日の暴落時のように、テクニカル分析が一切通用しなくなる場面が来るというリスクは常に覚悟しておかなければなりません。
細かい損切りを繰り返す短期トレードに、現金余力はさほど必要ではありません。
短期トレードの場合はそれよりも、株価がこうなったら、この水準を割ったら確実に決済するなど
自分の売買方針を事前に固めておくことが何よりも重要です。
これがしっかり出来ている人は強いです。
どんな事態になってもうまく対処していけます。
株価予想を過信すると危険
次に、自分の考えに極端に依存してしまう人の典型的な失敗例を挙げます。
逆にこれを避けられるのであれば、株価予想することを否定する気持ちは全くありません。
勝手に相場の天井を決めてしまう人

よし、全部利確して現金化するぞ!
こんな人がいたとします。
自分の予想に素直に従い、保有銘柄を全株利確。
そこそこの利益は出たでしょう。
しかし、ここからさらに大幅な上昇相場が発生した場合、この人はその更なる利益を得られる大きなチャンスをみすみす見逃してしまうことになります。
いわゆる、機会損失というものですね。
株式投資において、下落を食らって損失を被ることは痛手ですが、それと同等に大きい失敗としては、相場の大きな上昇の波に乗れないということ。
よく聞きますよね?勝てるうちにしっかり勝っておけ、って。
これ、実はかなり相場の真理を突いています。
コツコツ勝っても、一度の大きな負けでそれまでの勝ち分を全て吐き出してしまい、トータル負け。
こんなのは悲しすぎますが、個人投資家の大半は実際この状態であることがほとんどです。。
損小利大。
これを意識するなら、相場全体が等しく上昇する地合いには絶対に株を握っておかないといけません。
みんながウハウハになれるボーナスゲームのような相場なんて、そう何回も来ません。
そこで大きく勝てないでいつ勝つのですか?
だからこそ、個人投資家のチャチな予想で下手に株を全て売り払うなんてもったいないことは避けるべきです。
天井なんて誰にも分かりません。
上昇続きで徐々に現金保有率を増やすならまだしも、一度のタイミングで全利確はリスクが大きい無謀な行為だと心に留めておくべきです。
勝手に相場の底を決めてしまう人

チャンスだ、ここで全資金を投入するぞ!!
天井を決めてしまう人は機会損失こそしているものの、実際の金銭的ダメージは軽微です。
それに対して、この人が失敗した場合、被害は甚大です。
底なんて誰にも分かりません。
自分が全資金を投入したタイミングが、もしかしたら単なる暴落の序章かも知れません。恐ろしいことですが。
その後実際に暴落が続いたとしても、すでに全力を出した後だと何もできることはありません。
勢いよく膨れ上がる含み損を抱え悶絶しつつ相場を睨みつけるか、発狂して損切りするくらいですかね。
相場の底で全力で仕込めるならみんながやっています。
分からないからこそ、投資タイミングを分散したり、資金余力を残すなど、みんな工夫するんです。
勢いだけで相場をやっている人の退場は早いです。注意しましょう。
まとめ
株価予想は無駄な行為なのか?
- 無駄とまでは言わないが、それ以上に大事なことがある
- それは、相場がどんな状況になっても対処できるように事前準備をしておくこと
- 資金配分の見直し、売買プランの確立など、投資スタイルによって重視すべきことは変わる
- 株価予想に依存した、極端に偏りのある行動は投資パフォーマンスを下げることにつながる
こんだけ株価予想についてディスるようなことを書きましたが、予想するな!と言っているわけでは決してないですからね?
ちなみに、僕は株価予想が好きです。
僕も現在は中長期投資をメインで行っているので、株価予想はそこまで必要ないとは常々思っています。
じゃあなんで株価を予想しているのか?というと、
楽しいから、ですね。
予想が当たろうが外れようが、株式投資を愛好する者同士がそれについて語り合うのって、めっちゃ楽しくないですか?
少なくとも、株式投資が完全に趣味化している僕みたいな人間にとっては非常に楽しく有益な時間です!
まあ、僕の周りに株式投資家はほとんどいないんですけどね・・・w

やることをもっと限定すると、相場ともっと楽に向き合うことができますよ。
長く相場と付き合うにはどんなスタイルがベストか、日々考えていきましょう!
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