

今回は、僕がいま実践している株式投資の手法についての解説記事になります。
少額投資家の方々に投資スタイルの軸を考えるきっかけになれば嬉しいです!
僕が株式投資を始めて、今年で4年目。
相場からさんざん洗礼を受け続けながらここまで来ましたが、今年に入ってようやく収支は安定し、自分自身の投資軸も定まってきたように感じています。
以前の僕も当てはまっていましたが、少額投資家の方々の中には
- いま流行りの銘柄に全力で乗っかる
- 資金余力の限界まで少ない銘柄に集中投資する
など、非常にリスキーな取引をしている方をしばしば目にします。
確かに、資金が少ない状態では売買の選択肢が狭まるのは必然。
それゆえ、なかば投機(ギャンブル)とも言える取引に挑戦したくなる気持ちもよく分かります。
ですが、そんな高いリスクを抱えた状態で相場と向き合い続けたところで、一瞬は勝ててもそのうちジリ貧になるのが自明。
資金もしくはモチベーションが底をつき、相場からフェードアウトしていってしまう人が残念ながら大半です。
今回ご紹介する投資術は、
少額で株式投資をする際にリスクを極力抑えつつ、かつ感情も揺さぶられず有利に戦う方法はないか?
と試行錯誤した末に行き着いた現時点での僕の答えです。
僕はこの投資術を正式に取り入れてから、損切りすることがほとんどなくなりました。
なぜなら、損切りする必要がほとんど発生しない手法になっているからです。
うまくいけば、市場平均に勝るリターンを叩き出すことも十分可能な投資になり得ると本気で思っていますので、参考にして頂けたら嬉しいです!
長くなりますので、全3回に分けて記事を書いていきますね。
まずは第1回目として、
前提となる考え方や、投資術実践までの導入についての解説をしていきます。
それでは、よろしくお願いします!!
目次
対象となる投資家層
ここでご紹介する投資術は、主に以下のいずれかに該当する方へ向けて解説しています。
こんな人に読んでほしい!
- 日本株に投入できる資金が100万円未満
- 短期投資でボロクソに負けた経験がある
- 投資する資金は直近で必要なものではない
- 投資の時間軸が長くなっても問題ない
- 市場平均と同程度のリターンでは満足できない
こんな人たちにピッタリな投資手法だと考えています。
上記の項目について、これから補足していきますね。
投資資金が100万円未満
投資を始めたての人の大半は、このくらいの資金ボリュームだと思います。
僕も、株式投資を始めた当初は軍資金が40万円しかありませんでした。
それは良いのですが・・・
小資金をとにかく早く増やしたい。
要するに、いきなり短期投資からスタートしようと考える初心者があまりにも多いのは問題です。
初心者な上に投資資金が少額しか無いというだけでも不利なのに、難易度の高い短期投資。
投資を始めたてのいわば赤ん坊状態の個人投資家がこの戦場に乗り込んだところで、あっという間に証券口座を資金を根こそぎむしり取られて終わりです。
辛辣にいいますが大マジです。
しかし、いざそれを投資初心者の方に話したところで、聞く耳を持たない事が多いです。
”自分は違う、うまくやれるさ・・!”
みたいに、根拠のない自信が必ず頭のどこかにあるんですね。
というか、自分が何を相手に戦っているのかをそもそも分かってないので恐怖を抱きようがないという方が正しいのかも知れません。
短期投資でボロクソに負ける
だからこそ、短期投資を実際にやった結果ボロクソにされた人なら、その現実について身をもって体験しているので、これから解説することについて頭ではなくハラで理解してもらえると思うのです。
僕も例外ではなく、投資を始めた初年度から信用取引を使い、今思えばめちゃくちゃハイリスクなトレードをしていました。
教科書で覚えたての拙いテクニカル分析のみに頼り、限界まで資金を相場に投入。
そんなことを続けた結果、資産の半分以上を占める100万円超を数ヶ月で失うハメになりました。
以下が、その時の収支グラフです。
このときは何をしても負け。
損切りを重ねすぎて頭がおかしくなりそうな心境になっていたのを、今でもよく覚えています。
こうなってから始めて、自分がいかに本来の投資とはかけ離れた分の悪いギャンブルを繰り返していたのかに気づき、今に至るまで投資スタイルの見直しをかけ続けてきました。
直近で必要ではないお金で投資する
これはかなり重要です。
逆に、生活で必要なお金を相場に投入していたなら、その勝負は絶対に負けられないものになってしまいます。
もちろん勝負するからには勝ちを目指すのですが、勝ちしか許されないという心理的プレッシャーが投資家に与える影響は甚大です。
必ず負の感情が邪魔をして、後で悔やむようなトレードをしてしまう未来がもう見え見えです。
これでは勝てるものも勝てません。
投資の時間軸を長くする
個人投資家が投資で勝つためには、時間を味方につけることが絶対必要です。
投資の時間軸を長く持つ。
これは、個人投資家が機関投資家に勝てる唯一の要素なので、利用しない手はありません。
というのも、機関投資家にはこれが出来ないんですね。
彼らは決められた期間で利益を出すことが仕事なので、一度の投資にかけられる期間が限定されています。
ちゃんと利益を上げ続けないと、顧客に逃げられちゃいますから。
その点、個人投資家はいつ買っても、いつ売ってもいいんです。
それなら、焦って売買する必要なんてどこにもありませんよね?
ただでさえ、株式相場の値動きは、短期的に見ると非常にノイズの大きい不規則な動きになりやすいのです。
要因としては、世界情勢の変化によるものから、大口が個人を損切りに追い込むために株価操作まがいの行為をするといったものまで様々ですが・・・
とにかく、株式相場は、短期的になればなるほど値動きが読みづらくなるということだけ覚えておけば十分です。
それが中長期だと、その銘柄の業績に株価がだんだんと収束されていくので、値動きが比較的読みやすく、心落ち着けて投資が出来るのです。
よって、長期でじっくり株を保有する覚悟を持っておきながらも、株価が上がったらすぐ利確できるよう虎視眈々と待ち伏せておく投資スタイル。
この方が、最初から短期と決めつけ限定された時間内で無理くり利益を取ろうとするやり方よりも遥かに勝率が安定してくる
というわけです。
準備するもの
この投資術を実践していくのに必要なものは、以下の通り。
何も特別なものはいりません。
最低限これだけあれば大丈夫です。
必要なもの
- 軍資金
- 各銘柄を分析するためのツール
- 証券アプリ
軍資金
まずは言うまでもなく、軍資金です。
100万円に満たなくてもいいですが、多ければ多いほど投資戦略に幅が出てくるのは事実。
目安ですが、最低ラインとしては50万円程度ですね。
これ以下の金額だと保有銘柄の取得株数があまり増やせませんし、銘柄の分散もしずらく、どうしても運用に無理が生じる場面が出てきます。
まだそこまで手持ちがない方は、残念ながらこの投資手法を始めるのはまだ早いです。
まずそれを確保するのに全力を尽くしましょう。
大丈夫です。
その気になれば、モノを売るなり副業するなり、そこまで時間をかけず貯まる額です!
各銘柄を分析するためのツール
軍資金を確保でき、いよいよ投資を始める段階になると次に必要になってくるのものは、各銘柄を分析するツールです。
信憑性のある情報を仕入れられればなんでも良いですが、最もよく使うのは四季報ですね。
紙面でも良いですが、出先でも空いた時間にチェックすることを考えると四季報オンラインの方が良いでしょう。
四季報オンラインは月額1000円で有料会員登録という選択肢もありますが、僕はそこまで必要ないと考えてます。
無料の範囲内でも銘柄ごとの業務内容や簡単な業績推移、株価データは見れますし、細かいIR(投資家向け情報)は、その銘柄自体の会社ホームページを見ればいいだけのこと。
とにかく、投資する銘柄についての大枠の情報を仕入れられる環境が出来ていれば問題無しです。
証券アプリ
これはホントに必須です。
あとは、最近はみんな持ってるから言う必要ないかもですが、スマホも必須。
基本的に長期も視野に入れつつ行っていく投資となりますが、自分の保有銘柄が突如急騰することは往々にしてあります。
株価が利益確定ラインまで急騰してくる場面がいきなり来るかもしれません。
逆に、素早く損切りする必要に迫られる場面もまた然りです。
そんな時にパソコンでしか取引できないのは痛すぎます・・!
後は、リアルタイムに株価を確認できるという点も、証券アプリの大きなメリットです。
財務状況や業績の推移を確認しつつも、最後は株価チャートを見ながらエントリータイミングを探っていくことになりますが、証券アプリがあればそれがやりやすいです。
まあ、もうほとんどの人はすでにインストール済みでしょうし、たぶんもう大丈夫ですね!
本投資術の基本となる考え方
さて、ここからはいよいよ本投資術の中身をお話ししていきます。
ポイントとなるのは以下の通り。
次回でもう少し深堀りして解説しますが、ここではこの3つについてお話しします。
本投資術の基本となる考え方
- 1つの銘柄に投入する資金は、多くても全軍資金の20%以内とする
- 信用取引は使わない
- 売買期間を限定しない
大前提として、本投資術は資金配分をある程度しっかり決めて、リスクをコントロールすることが最も重要です。
地味ですが、これができなければ、これからお話することを全部実践したとしてもまず勝てません。
まずざっくりですが、個別銘柄でこんなポートフォリオを作るよう考えてみてください。
といっても、いきなり軍資金の全額を使って株を買い込め!と言ってるわけではないですよ。
よっぽどの暴落直後じゃない限り、現金余力は多少残すようにしてくださいね。(2~3割くらいは)
現金を除くポートフォリオがこんな感じだということです。
分散投資がいかに重要か、なんてことはもはや当たり前すぎる話ですので、ここではあえて書きません。
上記で5銘柄としているのは、資金が100万円未満であることに加え、
- これ以上銘柄数が多いと利益を薄めてしまう
- これより少ない銘柄数に集中すると、一度の失敗のダメージが大きくなる
ってことを考慮した結果、最もバランスの取れているちょうど良い水準だと考えているためです。
信用取引を使わない理由は単純で、このポートフォリオのバランスを確実に崩す原因になるからです。
また、信用取引は最大6か月という保有期間の縛りがあるので、株価が上がるまで待ち伏せる本投資術の戦略にも合いません。
空売りもダメです。
突然の株価暴騰が怖いというのもありますが、それ以前に・・・。
株価が下がるスピードは、上がるときの倍以上です。
ってことは、空売りで利益を出せる期間は買いでエントリーするときの半分以下だということです。
その短い期間で正確にエントリーしてきっちり利益を確保しなければ、空売りでは勝てません。
リスクに対してリターンが少ない。それが空売りです。
投資手段に組み込む必要性は皆無。
と、ここまで書いたところでけっこうな文字数になってしまいましたね。
第1回目はこれでおしまいです。
前置きが長くなっちゃった。
でも大事なことなので、ちゃんと書きたかったんです・・・!

興味のある方は、次の記事も続けて読んでもらえると嬉しいです!
第2回はコチラ↓