

僕が株式投資を始めて2年間ほどは、含み損でメンタルを重度にやられることが多々ありました。
そのたびに意味もなく、自分と同じ境遇の人たちとキズの舐めあいをしたかったのか、
「株式投資」「含み損」「つらい」
みたいな検索をしまくっていたキツい過去があります。
きっと今現在もまさに、同じく含み損を抱えて苦悩している投資家さん達がたくさんいるはず。
その苦悩を解消するためのきっかけになれば嬉しいです。
それでは、宜しくお願いします!!
目次
含み損を抱えるのは当たり前
まず大前提として、株価を完璧に読むのは不可能です。
そんなの当たり前だろ!と思うかも知れませんが、けっこう頭から抜けていることが多いんですよ。
特に調子のいいときなんかは、この事実を忘れている場面が誰しもあるはず。
なので、完璧なタイミングでエントリーを決めるのもまた不可能です。
その前提で考えると、含み損を抱えるのはごく当たり前のことです。
どんなうまい投資家でも含み損は少なからず抱えます。
損小利大を徹底するため、含み損がちょっとでも出たらすぐに損切りするべし!
みたいな解説をたまに見ますが・・・
そんなことをしてるようでは一生勝てるようになりません。断言してもいいです。
だからこそ、含み損とは上手につき合っていく必要があるんです。
株式投資で勝っていけるかどうかは、それにかかっているとさえ言えます。
含み損を抱えるのは当たり前。
まずはこのことを頭に入れておきましょう。
なぜ含み損でしんどい気持ちになっているのか
含み損でしんどい気持ちになっている人は、以下のいずれかに間違いなく該当します。
保有している株数が多すぎる
保有株数が多い?何をもって、多いとするのか?
それを考えるには、自分の取れるリスクの許容度を知っておく必要があります。
例えば・・・
含み損が5000円ならなんとも思わないが、50000円なら冷や汗が止まらなくなる。
こんな人がいたとします。
この人の適正なリスク許容値は、5000円~50000円の間にある。
といった具合です。
自分が冷静な判断力をキープできるギリギリのライン。
それが、本来取れるリスクの限界点です。
自分の持ってる資産額、もしくは性格。
こればっかりは人それぞれ違いますが、株式投資をある程度やってきた人ならだいたい分かりますよね?
この限界点を明らかに超えるような損失を抱える可能性がある。
そんな投資をしている人は、リスクの取りすぎと言われる状態です。
ガチホする自信がそもそもない
ガチホとは「ガチ(本気)でホールド(保有)」の略。
ではガチホする自信がないって、具体的にどんな状態なのか?
それは、買ったときの根拠が弱い。
これに尽きます。
- テクニカル的になんとなく株価が上がりそうだから買った。
- 最近の業績とかあんまり知らないけど、有名な銘柄だからなんとなく買った。
要するに、こういったなんとなく買いをしてしまった場合です。
株価が上がる!と考えた具体的な根拠がなく、なかばテキトーに買ったはいいが・・・
そのあと株価が急落して含み損が一気に膨らんだら、どうなるでしょうか?
おそらく、めちゃくちゃ狼狽するでしょ?
そりゃそうです。
特に信念なく買ったわけなので、ちょっと株価が落ちるだけでどうしていいか分からなくなります。
含み損の額だけが頭の中をグルグル回り、損切りするか否かの2択で苦悩しているはず。
テキトーに買った銘柄でボコられるほど、メンタルに来るものはありません。
残念ですが・・・
なんとなく買った株は、なんとなく売ることになるんです。大抵は、損切りという形で。
含み損がしんどい人がやるべきこと
まずこれを決める上で、自分がどのレベルの「しんどい」なのかを判断する必要があります。
それによって、対処の仕方が変わるからです。
日常生活に支障が出るレベルでしんどい人
- 株価が気になりすぎて仕事中もスマホをずっとガン見してしまう
- 含み損のせいでやる気がなくなり、何も手につかない
- 含み損のせいでイライラ、もしくは不安な状態が続いている
こういう場合は・・・
残念ながら、その時点でもう負け。その投資は失敗です。
今すぐ損切りしてください。今すぐです。
別に全株売る必要はありません。
しんどくないと思えるくらいの株数にまで保有分が減ればOKです。
ここでのポイントとしては、
明日になったら株価が戻るかも?とか余計なことは考えないこと。
大きな損失を確定させたくない気持ちはよく分かります。
でもダメです。
含み損をほっとくとさらに損失は悪化する、というのもありますが、何より
今の自分が健全な精神状態じゃなくなっている時点でめちゃ危険なんです。
たとえグダグダ無理に保有を続けて結果的に損失が軽くなったとしても、その次の再現性はゼロ。
それ、もはやただのギャンブルですから。
でも肝心の当事者はメンタルがバグった状態になっているので、そんなことにも気づかないことが大半・・・。
恐ろしや。
あと、含み損を見たくないあまりに、思考停止状態で根拠なく塩漬けにする人もけっこういますが、あれも絶対にダメです。
何の解決にもなってない。
キツイことを言いますが、そんな逃げの一手では投資スタイルはいつまでたっても改善されません。
当然、投資成績の向上なんて見込めるわけもないです。
目を背けたくなるような含み損になっていようが、まずはちゃんと正面から向き合いましょう。
少し不安に思うくらいの含み損を抱えている人
上で書いたような状態までにはなってない。
けど、見てるとちょっとネガティブになっちゃうくらいの含み損を抱えている人。
株を買ったときの理由づけがまだ失われていないなら、基本的に保有継続でOKです。
株価が上がるかも知れないイベントを近々に控えているとかなら、尚のことガチホすべきです。
ただ、1つ提案としては、同値撤退を視野に入れることですね。
自分がちょっと不利な株価でポジションを持ってしまってると思うなら、ちょっと株価が回復したときに買値付近で売ってみるのは全然アリです。
まだ株価の上昇を見込んでいるなら、一部だけ売ってポジションを軽くしてしまう。
そしたら、含み損はもう怖くなくなります。
なんなら株価がまた下落したとき、安値でさらに仕込むチャンスが生まれます。
利幅を大きく取ってやろうなんて欲張ったりしなければ、リスクの軽減なんていくらでも出来ます。
逆に・・・
業績の悪化や思惑材料の消失など、その銘柄を買ったときの理由づけがなくなってしまったなら、迷わずそこで売りです。
株価が上がる根拠もないのに保有し続けてるなんて、訳分かりませんからね!
まとめ
投資をする上で重視すべきなのは、勝つことではなく負けないこと。
大負けをしないこと。
これは多くの人が知るところです。
それに加えて、健全な心で投資をすることもまた重要です。
含み損による心の揺れ具合は、資産額や自分の性格以外にも、直近の投資成績による影響もけっこうデカいです。
- 順調に勝ち続けている中で久々に抱えた含み損。
- 負けに負け続けている中でさらに抱えた含み損。
この両者。
たとえ含み損の額が同じであっても、心に与えるダメージの度合いは全く違います。
そういうことも考えながら、含み損をうまく処理する力が備わってくると、不思議と投資成績は上向いてきます。
精神論みたいなことを言いますがマジです。
とにかく言いたいのは、焦っちゃダメってこと。
お金を急激に増やしたいという欲望を、可能な限り殺してください。
それができれば、色んなことがクリアに見え、行動の選択肢も間違いなく広がります。

焦らず、少しずつでも前進していきましょう!