
久しぶりにやらかしてしまいました。泣きそうです。
この数ヶ月、いい感じで勝ち続けてきたゲーム株。
調子に乗った結果、これまでの利益の大半を吹き飛ばす損失を一撃で喰らうというメシウマすぎるオチと相成りました。
ハタから見ると、半沢直樹ばりにスカッとする終わり方でしょうね。
金銭的に受けたダメージは大きいです。
自分のアホさ加減に、今かなり凹んでます。
ですが同時に、いろいろと勉強になりました。
自分の今後の投資戦略が好転するよう、そして自分と同じ失敗をする方が1人でも減るよう、ここに僕の反省を書いていきます。
参考になるかはわかりませんが、今の自分が強く肝に銘じたところを詳細に書きますので、読んでいただけると嬉しく思います。
ワンパンマン相場が株価を牽引。コムシード
引用元:コムシード決算資料
コムシード(3739)。
今年に入ってから僕がずっと動向を監視していたゲーム株です。
つい最近までは、僕が今年取引してきた中でぶっちぎりで勝ちまくっていた銘柄でした。
今年は”思惑材料の宝庫”として注目をされてきただけに、ここまでに何度も株価が瞬間的に膨れ上がる場面がありました。
そんな相場で何度か波に乗って利益を積み重ねていたのですが・・・
先日末、新作スマホアプリのワンパンマン・一撃マジファイトのリリース日が10月29日だと決定したのをピークに、株価は急落。
そのまま止まることなくズルズル落ちていき、半月ちょいという短期間でピーク時の40%近く下落しました。
僕はこれをマトモに喰らいました。
喰らいながらもナンピン買いを重ねていたので、含み損はさらに倍増。

そこで株価が上がったときに、売り逃げよう・・・。
なんて思いながら耐えていました。
が、リリース前最後の頼みの綱、登録者数30万人突破の材料にも、相場はほとんど反応せず。
ここで失望。
ああ、これ以上はもう厳しい。。。
リリース後のセルランに賭ける気はさらさら無いし、もうあきらめよう。
そう判断出来るくらいの冷静さはなんとか保ってたので、ここで手じまいを決めました。
泣く泣く、今日で全株損切り。
胃がギュッとなりました。穴空いたかも。
なぜ損失がこんなにふくれ上がったのか?
僕の資産ボリュームとしては以下のような感じです。
個人投資家としては、全くもって大したことありません。
さらに半分は米国株を保有しているので、日本株に出せるお金はそこまでなく、買える銘柄数も知れています。
そんな中で抱えたコムシードの含み損がこちら。
瞬間最大含み損は-20%超え。
僕くらいの資産の人なら、まず1銘柄で抱えてはいけない損失です。(先日のコロナショック時は別)
こうなってしまった理由はとても単純です。
1500株保有。
どう考えてもロットかけすぎ。
最近勝ち続きだった上に何度も急回復を経験していたことが油断となり、完全に調子に乗ってました。
今まではナンピン戦略が幸いしていたことと、ゲーム株の値動きパターンを勝手に決めつけてしまったこと。
これが、僕が慢心した最大の原因です。
ゲーム株が期待値の高いスマホアプリをリリースする際には、今までのゲーム株の前例を見ていくと
- アプリのリリース発表があったとき
- リリース日が決定したとき
- 事前登録者数〇〇万人突破したとき
このあたりの材料が出尽くすまでは、みんなの期待から、株価は上がり続けることが多いです。
そのため、今回もガチホして株価上昇をひたすら待とうと決め撃ち。
が、実際にはこれらが出尽くすかなり前に、相場は大きく崩れました。
・・・僕の思惑は完全に外れ。
自分のルールを無視したのが最大の失敗
僕はこのブログで常に書いているように、資産のポートフォリオのバランスは普段から考えています。
そしてその考えのもと、無理のない資金割り振り。
例えば、
1銘柄あたりでかけられるお金は最大どのくらいか?
なんてこと、余裕で意識してる!つもりでしたが・・・
そんな自分の中のルールを分かっていながら、今回はあえて無視しました。
その理由は、上で書いた通り、自分の慢心と驕りによるものが大半。
これまでと同じでナンピンして買い下がれば、今回もなんとかなるだろうと思っていました。
今まで実際、なんとかなってたからね。
でも僕は、ほぼ思惑のみで動く短期相場の動きを完全にナメてました。
そもそもゲーム株を始めとする思惑で動く銘柄の株価が、いったいどういうときに激しく動くのか?
この本質を、完全に見落としていたんです。
株価が急騰するときはどんなときか。
コムシードの場合を振り返ると
- 発表された悪材料の中身がそれほどでもなかったとき
- 今期でリリースするアプリが、有名IPを使用するものだと判明したとき
- 延期だと思われていたアプリが来月リリースだと発表されたとき
こんなときに株価が噴き上がっていましたが、これらに共通することはいずれも
予想外のポジティブなことが起こったときだったんですよね。
逆に言うと、みんなが予想していたポジティブな材料が予定調和のごとく発生しても、株価にはなんら影響を与えない。
下手すれば失望売りのきっかけにすらなり得る。
誰もがカンタンに予想できるような情報なんて、思惑相場においてクソほどの価値もない。
この事実を、今回改めて痛感しました。
損切りしてから思うこと
全部損切りしてみると、特に思います。
なんでこんなギャンブルじみた投資に資金の大半を集中してたんだろう、と。
株価が近いうちに上がる根拠は自分の中に持っていたものの、当然、それは絶対ではない。
にもかかわらず、そんな不確定要素の強いものに全力を出していた自分が今となっては謎なんですよね。
確実に勝てる方法などないのに、盲目になりました。
というか、このまえに短期トレードを散々ディスっていた自分がまさにその短期勝負をしているという、まさに支離滅裂な事態。
この数ヶ月間はこれまでにないほど都合よく勝ち続けていたので、僕の中ではじめての経験でしたが・・・
なまじ連続して勝ち続けると、人の行動なんてたやすくねじ曲がるようです。
短期間の思惑にかける投資は、必然的に賞味期限が決められています。
保有期間内に食べごろなタイミングが来るか分からないのに、期限が来る前には収穫して確実に捨てないといけません。
そんな勝負、とても再現性のある手法じゃないですよね。
たぶん・・・今回運良く大勝ちで終わっていたなら、次回以降のどこかで大きな短期勝負を挑み、そしてもっと悲惨な大敗を味わっていたかも知れません。
この失敗が経験出来たのが、資金の少ない今で本当に良かったと思います。
幸いなことに、僕は今年のはじめに信用取引をやめており、いまは現物投資しかしてません。
よって致命傷には全く至っていません。余裕でリスタート可能。
今も信用取引を使い続けていたら、資金の半分以上を吹き飛ばしていたかも知れないですねw
色々書きましたが無理やりまとめると、今回の教訓は以下の通り。
- 投資の勝ちパターンに決まりはないが、負けパターンは常に決まっている。
この経験をするために、大きな代償を払った。
今回の失敗は、そう思うようにします。
投資とは何たるかを、本ブログでいつも偉そうに色々書いてますが・・・僕などまだこの程度のレベルです。
情けないですが、ちょっと揺さぶっただけでボロなんていくらでも出てきます。
でもこうして、ムダな取引や絶対にしない手法などを徐々に決めていく。決めたことを徹底する。
その繰り返しで、個人投資家としての力をどんどん高めていければ良いなと今は思っています。
この失敗は絶対にムダにしない!
やられたらやり返す!倍返しだ!!!
現金比率が今日で一気に上がった僕は、そう心に誓うのでした・・・。