


そんなモヤモヤを持っている方にお聞きしたいのですが、
「投資ノート」はいつも書いてますか?
書いてないとすれば、あなたが投資で勝てない一番の理由はそれです。
投資ノートを書いてない人が、いつもどれだけの損をし続けているのか。
本記事でそれを詳細に解説します。
読み終わる頃には、早く投資ノートを書かないと!と焦りを覚えているあなたの姿がそこにあるはず。
また、投資ノートをすでに書いている方にも、ぜひ読んでいただきたいのです。
投資ノートを書いているものの、ただ書いてるだけで全くそれを有効活用できていない。
株式投資を始めて何年も経つのに、成長がない。
同じような負け方を延々と繰り返している。
そんな人も、実はけっこういます。
そのノート、何のために書いてるの?
という本質的な部分が理解できておらず、ただ日記のように惰性で書いてるだけになっているのでしょう。
自分が投資ノートを日々書いている理由について、この機会に再確認しましょう!
目次
投資ノートを書くことで得られる4つのメリット
ではさっそく、本題に入ります。
メリットを挙げだすとぶっちゃけ4つどころではないのですが、本記事ではあえて特に大事な項目のみに絞ってご紹介しますね。
どれも超絶大事。
個人的には、全項目にアンダーラインを3重に引きたくなるほど重要なことだと思っています!
①自分が何を思ってエントリーしたのかを後で確認できる
あなたが、ある株式を購入したとします。
そのときって、この株はこれから上がる!と感じた理由が何かしらあったから買ったんですよね?
その「理由」を、ノートに書くんです。
短期トレードでも長期投資でも関係ありません。
とにかく理由があって買ったのですから、それをそのまま書いてください。
面倒に感じるなら、せめて1,2行でもOK。それだけでも効果はあります。
というのも、そもそも人間というのはすぐに忘れる生き物。
例え、その当時に強く意識して行動したことであっても、です。
これはもう、人間の脳みそがそういう作りになっているので仕方がないです。
脳が自らの負荷を減らすために、普段使わないことをすぐに記憶から消してしまうんですね。
投資についても同じです。

**だから、ここで買いだ!!
と強く感じたとしても、時間が経てば経つほど、

となってしまうわけです。
そうなると、自分がその銘柄を保有し続けていいのかが全く分からなくなります。
しまいには、当初考えてもいなかった理由を後付けでこじつけた結果、含み損が広がっている銘柄の損切りをムダに先延ばしにしてしまうといった失敗をおかすことに。
買った理由も忘れているのになぜか保有している。
こんなバカみたいな投資をしていては、一生勝てるようになりません。
②自分の負けパターンが見えてくる
自分の取引の様子を日々記録に残しておくと、だんだんと自分のクセが見えてきます。
- 急騰した銘柄に空売りでエントリーしていることが多い
- 押し目ばかり狙っている
- 高値で飛びつき買いばかりしている
などなど。
取引回数が増えてくると、こういった傾向がハッキリと見えてきます。
売買の傾向と、その時の勝敗結果を照らし合わせると・・・
よく勝てたパターン、あまり勝てなかったパターン、大負けしたパターン。
経験値が貯まるにつれ、収支の足を引っ張っている手法が浮き彫りになります。
③勝率の低い投資法を捨てられる
ノートを振り返って浮き彫りになった、勝率の低い投資法。
そのやり方は、いさぎよく捨てましょう。
投資本に書いてあったとか、有名人の〇○さんが言ってたとか、そんなのは関係ありません。
世間一般では勝率の高い手法として紹介されてたとしても、あなたには合ってない手法だったんです。
自分にあった手法を選び抜く。
投資ノートにきっちり記録を残してなければ、こんなことはそうカンタンに出来ません。
たまに投資初心者の方は勘違いしているのですが・・・
投資で成功するにはいかにして勝つかではなく、いかにして負けないかが重要です。
”まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ。”
という伝説の投資家ジョージ・ソロスの格言にも、その意味が込められています。
要するに投資で勝つために最も考えるべきなのは、
自分の足を引っ張っているムダな手法・考え方をどんどん削ぎ落としていくこと。
これを日々繰り返していく努力が求められます。
決して、一瞬の大勝ちを求めることに惑わされてはいけません。
④自分の成長の跡が確認できてモチベーションが上がる
ただでさえ最初は負けまくる株式投資。
なんのアテもなく始めると・・・
負けに負け続ける上に成長している実感も湧くはずないので、まず間違いなくやる気がなくなります。
それであっさりと退場。
結果、株式投資で勝てなかった「その他大勢」へと、なるべくしてなってしまうのです。
だからこそ、投資を長く続けていくにはモチベーションを常に高く保っておく必要があります。
と言っても、これはけっこうカンタンです。
要は、昔の自分と比べると、今の自分は確実に成長している!と実感できればいい。
そこで役立つのが投資ノートというわけですね。
株式投資という行為自体に慣れていない初期の頃。
そのときから取引記録を残している方ならよく分かるはずですが、投資ノートを後々になって読むと、めちゃくちゃアラが見えてくるんです。
なんで昔の自分はこんなアホな取引をしてたんだろう、そりゃ負けるわ!!
みたいにね。
それが感じられたなら、自分は間違いなく成長したと言えますよね。
少しずつでも自分が前進できていると実感すると、モチベーションが向上して続けたくなる。
この心理状態、みなさんもなんとなく覚えがあるのではないでしょうか?
どうやら、それは気のせいじゃないみたいですよ。
僕が最近読んでいるトリガー 人を動かす行動経済学26の切り口で初めて知ったのですが、
この心理状態はすべての人間が等しく持っているもので
エンダウド・プログレス効果
という、たいそうな呼称で正式に定義されているようです。
何に成功するにしても、この心理効果は有効ですので使わない手はありません。
投資ノートを振り返り、改善し、日々の成長を積極的に実感しちゃいましょう。
投資ノートに書く項目
僕はいつも、以下の項目を毎回ノートに書いています。
投資ノートって一体どんなことを記録したらいいの?って方のために、お教えしますね。
これはあくまで参考。
自分なりに、記録を残したいと思う項目は自由に追加していったらいいと思います。
投資ノートに書く項目の一例
- 日付
- 銘柄
- エントリーを決めた理由
- 保有期間
- エントリー時の株価
- 株数
- 現物買い?信用買い?信用売り?
- どうなったら利確もしくは損切りするか
- 決済したときの結果(思い通りになった?想定外だった?)
- 手じまい時の株価
- 損益額
項目を並べると、多くね?って思うかも知れませんが、実際に書くとそんな大したボリュームではないので、あまり負担になりません。
むしろ書いてる項目としては少ないくらいです。
必要最低限のことしか含まれてないですからね。
とりあえずこれくらい書いておけば、あとで振り返りたいときにかなり詳細に自分の投資行動を分析できます。
まとめ
ここまで投資ノートの重要さについて解説してきましたが、すでに実行している方からすると、何を今さら?と思うでしょう。
でも、株式投資をしている個人投資家の9割が負けている現状を見ると、この当たり前のことがまず出来ていないのでは?と思うんですよね。
なんにも記録を取らず、ただその場の雰囲気だけで投資している人たちを入れたら、そりゃ9割の投資家さんが負けるのは当たり前でしょ。
これは大事なことなので何度でも言いたいのですが・・・
自分自身の投資実績を振り返り、反省し、改善していく。
これを繰り返すこと以外に、投資力を高めていく方法はありません。
面倒だろうがなんだろうが、残念ながらこれしかないんです。
必勝法を人から教わるとか、勝率の高い方法を本で読むとか、そんなのやってても全く自分の血肉になったりしません。
自分を成長させるための一番の起爆剤は、自分の体験です。
その場の思いつきでトレード・投資して勝ち続けられる人間は、この世に1人としていません。
ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスといった大投資家。
あるいはその辺の機関投資家だって、投資記録くらい当たり前のように書いてますよ。
ここまで言われてもやっぱノート書くとかメンドイ!という人は・・・
キビシイことを言いますが、もう投資はやめるべきです。
続けたところで、相場へお金をずっと投げ捨ててるのと同じ。もはやそこに意味はありません。
でも皆さんはそんな心配はいりませんね。
ここまで読んでくれた時点で、投資に対して前のめりに取り組みたいと思っているはずですから。
記録を取る。振り返る。改善する。
まずはその当たり前をこなしていくこと。
投資で勝てないと悩むのは、それからにしましょう!