

いい本を見つけました!
僕は本ブログのタイトルでも書いてある通り、将来的にはFIRE(経済的に自立して早期リタイア)を達成したいと考えています。
60歳を過ぎてもなお満員電車に朝から揺られる暮らしを続けるつもりは毛頭ありません。
それに向けて日々コツコツと資産形成をがんばっているわけですが、この本はそんな僕の思考回路に鋭利な一撃をもたらしました。
それが、
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルールという本です。
表紙を見た瞬間に興味が湧き、即購入しました。
結論だけ先に知りたい方に向けて、本書の趣旨から先に言ってしまうと
若いうちから、経験にお金を投じなさい。
お金を使い果たしてから死ぬこと。
それが、人生において最も幸せな選択だ。
って感じです。
分かったような分からんような・・・ですよね。
これから、ポイントをかいつまんで解説していきます。
こんな考え方があるんだと知っておくだけでも、あなたの人生において確実にプラスになります。
それでは、どうぞ!!
目次
老後生活についての誤った認識
世間一般でよく聞く資産形成の考え方ですが、おおよそこんな感じですよね。
- 将来に向けて、出来る限り多くのお金を貯めるべき
- 老後は、資産総額が減らないように運用益のおこぼれだけを使うべき
- 今はとにかく節約して、楽しみは後回しにするべき
真剣に資産増を目指すいわゆる”ガチ勢”の方々は、基本いつもこんなマインドではないかと思います。
が、筆者はこの考えを真っ向から否定しています。
ここで、自分が定年を迎えたあとのことを想像してみてください。
70歳、80歳と年老いていくと・・・?
体は色んなところにガタが来ている。
でも、昔がんばったおかげで、お金だけはたんまりある。
とても使い切れないが・・・。
これって、メチャクチャもったいなくないですか?
使い切れないほどのお金を抱えて死んでいくのに、一体何の意味があるんですか?
使うアテもないお金を稼ぐために、若いときの貴重な時間を浪費してきたんですか?
70歳、80歳になると、昔みたいにあれやこれやと動くことが物理的にできなくなります。
人間は歳を取ると、お金を使わなくなるんです。
老後に備えて・・・とはよく言いますが、その中でありがちなのは
老後生活はお金がかかるという勘違い。
これ、実際は逆です。
実際は、医療費を含めても、若いときの支出を下回っている場合がほとんど。
その低支出の時期に、資産額のピークをもっていくのはどう考えてもムダなんです。
「今」が軽視されている
楽しみは後回しにすれば、複利で大きくなって将来により大きな幸せを感じられる。
この考え方。
100%間違いではありませんが、場合によっては人生における大きな損失を招くことになります。
というのも、先ほど書いた通り
人間が出来ることって、年を取れば取るほど少なくなっていくから。
普段何気ない日常を生きていると、今という時間がまるで永遠に続くかのような錯覚に陥ることがありますが、残念ながらそれは幻想。
どんなことにも、できなくなる瞬間は必ず訪れます。
当然、お金を使って出来る選択肢も歳を取るにつれ徐々に減っていくってことです。
今この瞬間が一番可能性に溢れていて、お金を最大限有効に活用できる。
にも関わらず、なぜか軽視されているのです。
そんなのは間違っている。
そうではなく、若いうちから自分の幸せに向けて積極的にお金と時間を投じていくべき、と筆者は説いています。
お金をあげたいなら今あげよう
資産が余った状態で死んでしまったらどうするのか?という問いに対して
子供に相続させれば問題ないだろ!?
と、声を上げる方は多いでしょう。
実はこれも、子供の幸せを考えるとベストな選択ではないのです。
例えば、あなたが85歳で死ぬとしましょう。
その時、資産を相続する子供はおそらく60歳前後になってますよね。
ただ・・・
定年を迎えるぐらいの時期に親から大金をもらったところで、ありがたみは半減してますよね。
結局そこでも、お金は使われずに眠ることになる可能性大です。
あと10年早くお金をもらえていたなら、もっと有効に活用できていたのに・・・。
よって最善の選択は、お金は自分が生きているうちにあげること。
そうすれば、もらった方も相続で受け取るよりずっと嬉しいし、お金をあげた自分も幸せな気持ちになれること間違いなしです。
あげたい人にあげた後に残ったお金を、使い切って死ぬということです。
何も自分ひとりで使い切る必要はありません。
「ゼロで死ぬ」を実現するために必要なこと
お金を有効に使って人生を豊かにし、全部使い切ってから死ぬのが最もムダがない生き方。
これは分かりましたよね。
では、実際にその人生を実現するにはどんなことを考える必要があるの?
ってのが、次に気になるとこですよね。
人生の資産のピークがいつなのか?を決める
まず考えるべきことは、
人生における資産のピークをどのタイミングで想定するか?です。
資産ピークが老後じゃ遅すぎることは、ここまでの話で分かりましたよね。
じゃあどこか。
知力・体力・財力ともにバランス良く持っている時期。
個人差はあるものの、
それは45歳から60歳の間です。
この場合なら、70歳、80歳あたりでピークを迎えるのと比べてはるかに有効にお金を使えますね!
あとは個人のライフスタイルによって、具体的にいつにするかを決めましょう。
いつまで生きるのか?想定寿命を決める
次に考えるべきは、自分は何歳まで生きるのか?です。
各人で健康レベルが違うので一概には言えませんが・・・
これは、とりあえず日本人の平均寿命(男性:87.45歳、女性:81.41歳)で想定しておけば良いでしょう。
引用先:nippon.com
資産のピーク時からお金を減らし続け、想定寿命に達するまでにお金を使い切るよう計画を立てる。
それが、最も人生を楽しみつつ無駄なく生きることにつながります。
長寿リスクについてはどう考える?
ちなみに、この想定寿命以上に長生きしてしまった場合はどうするの?という話ですが
- 長寿年金保険に加入する
- 親族から援助を受ける
- あきらめる
こんな選択肢があります。
実はそういったリスクをカバーできる保険もあります。それが、長寿年金です。
この長寿年金を扱っている保険会社は結構あります。
そこにお金をかけておくことで、長寿リスクをヘッジする手もあるんですね。
引用先:かんぽ生命
もしくは、子供に資金援助をお願いする。
あんまり選びたくない道ではありますが、その前のタイミングで子供に資産を分け与えていたならば大した引け目も感じず甘えられるかもですね。
親族が誰もいなかった場合は・・・あきらめる?
というには半分冗談ですが、まあ多少不自由な生活になるかも知れません。
確かにこういったリスクはありますが、こういったパターンをどれだけ高く見積もるかは、人それぞれですね。
時間は有限。一瞬一瞬を価値あることに使おう
有り余るお金は、自分にとって確かに安心感を与えてくれます。これに疑いの余地はありません。
ただ、それだけで幸せだとは言えません。
行動力が担保されている時間は有限です。
いま当たり前にできることも、いつか必ずできなくなります。
終わりを意識してはじめて、人は自分の時間を有効活用できるんです。
先のことを考えるのもいいですが、まず今を全力で楽しむことを忘れないようにしましょう!
今この瞬間が、一番若いんですから。