

おそらく賛否ともにあると思いますので、異論はもちろん認めます!
株に投資してる皆さんにお聞きしたいのですが、投資銘柄は分散してますか?
それとも、個別株には投資せず、投資信託やETFを買っていますか?
ちなみに僕の場合、米国株はVOO(バンガード・S&P500 ETF)しか保有していません。
たったこれだけです。
アメリカの個別株投資も以前はしていましたが、自分の考えが変わったため現在はやめています。
個別株投資というものに限界を感じたというのが単純な理由です。
以下より、なぜ僕がそう思うのかを解説していきます。
個別株投資は、機関投資家に勝とうとする無謀な行為
個人投資家さんたちのポートフォリオを色々見ていると、個別株を20銘柄や30銘柄、もしくはそれ以上保有している方々をよく見ます。
でも、僕にはとてもマネできません。
個別株投資を続けていくには、定期的な銘柄分析が必須です。
自分の保有銘柄について問題が起きてないかを絶えずチェックしていく必要があります。
って考えると、保有している個別株の数だけ、その時間がかかるってことですよね。
決算発表があるたびに、決算報告書で財務状態や業績を確認し、問題があればポートフォリオの見直しをかけていく。
そんな作業を、四半期に一度、20回も30回もやるなんて・・・
正直いって、クソめんどくさくないですか??
僕は資産運用という行為は大好きですが、銘柄分析で細かい数字を追い続けていく作業は苦痛に感じるタイプです。
嫌いとまでは言いませんが、やはり体力がいるんですよね。
そんな僕が個別株をたくさん保有するのはちょっとシンドいなと。
しかも時間をかけて分析したからといって、勝てる保証もない。
多少時間をかけて分析したところで、資産運用を本業としている機関投資家たちの足もとにも及びません。
彼らが持っている情報量も、銘柄の分析力も、個人投資家とはケタが違います。
個別株投資とは、自分で目利きして株価が上がる銘柄だけに集中投資して高いリターンを得ようとする行為に他なりません。
要するに言い換えると・・・
相場を牛耳っている数々の大口投資家たちに自分の腕だけで立ち向うような無謀すぎる行為と言っても良いでしょう。
いろいろと思うところはあるでしょうけど、やっているのはそういうことです。
いま個別株投資をしている人は、自分がそれだけリスクの高いチャレンジをしているという事実をまず認識しておくべきです。
こんな人はヤバい!!
ちなみにこれを読んでいる人の中で、個別株を20も30も保有しているにも関わらず
「株を買うのに、わざわざそんな分析なんてしてねーよ!」
って人がいるとすれば・・・
その人は相当ヤバい投資をしています。
だって、それって単純に有名株だからとか、よく利用する会社だからという理由で
とりあえず買ってるんですよね。
やってること、ギャンブルと同じですやん。
100歩譲って・・・
ファンダメンタルズ分析抜き、テクニカル分析のみで攻めてるとしたら
単純に、銘柄の集めすぎです。
テクニカルで投資しているんなら、銘柄は極力絞って売買タイミングをきっちり測れるようにしておかないと多分ムリ。
個別株投資をするなら、あらかじめ投資先の銘柄の状態をちゃんと見ておかないとダメです。
分析といっても最初は難しく、あまり調べられるところがないかも知れませんが、それでもOK。
とにかく自分が出来る範囲で銘柄を分析し、100%納得した上で売買判断をするのが大事です。
分散したいなら投資信託・ETFにすべき
投資リスクを下げる為に、銘柄をたくさん分散して保有している。
そんな人たちに言いたいことはもう1つ。
そんなに分散投資したいなら、投資信託やETFでいいのでは?
上の項で、20・30銘柄の保有は多いという話をさっきしました。
ですが、リスクを分散する意味で分散投資をしているとすれば、逆に30銘柄では少なすぎます。
僕は米国株をVOOという1本のETFでしか保有していませんが、
そのVOOの中では508もの銘柄に分散投資されています(2020年10月31日現在)。
しかもその内訳は、アメリカを代表する最強指数のS&P500に含まれる銘柄だけで構成されています。
組み入れ銘柄の入れ替えや保有銘柄の比率調整は、ファンドが勝手にやってくれるので、
僕たちは何も気にせず、常に最適化された状態の資産を保有していられます。
これは当然、VOOに限った話ではありません。
十分な銘柄分散によるリスク低減および組み入れ銘柄の調整は、投資銘柄が違えど、全てのファンドがやっていることです。
分散投資したいなら、これくらいの規模でやらないと大して意味はありません。
そしてそれは、個人投資家が個別株に投資してるレベルでは到底実現できることじゃないんです。
個別株投資のあり方
じゃあ、個別株に投資する意味はないの??
というと、もちろんそんな訳はありません。
僕の答えとしては以下の通りです。
個別株投資はこんな人向け
- 銘柄分析という作業が好きすぎて趣味のレベルになっている
- 自分の目利きに絶対の自信を持っている
- リスクを冒してでも株価指数を上回るリターンを得たい
- 好きな会社を集中して応援したい
- 自分の投資力を高めていきたい
投資効率うんぬんの話は抜きにして、これらのいずれかに該当する人は、個別株投資をするべきだと考えています。
自分の選んだ銘柄が思惑通りに株価を上げて利益を得るっていうのは、確かに達成感が大きいです。
そういう経験をすでにされている人はおそらく、個別株投資に対してかなりの熱量で取り組んでいるでしょう。
その方々を否定するつもりは決してありません。
というか、僕も日本株は個別で少しだけ保有してますし。
理由としては、
- 投資先を判断する力を高めたい
- 自分の応援する会社が成長してくれたら嬉しい
の2つに集約されますね。
米国の個別株を保有していないのは、自分が米国株を銘柄分析するのは無理だと早々に判断したからです。
あっちのIR(企業が株主や投資家向けに発信する、経営状態や財務状況、業績などの情報)は情報が得にくいですし、なんせ英語なので読み解くのは難しい。
個別株の情報を得るなら、自国である日本の株の方が断然いいですよね。
僕が今の投資スタイルになったのは、そんな理由からです。
ここまで個別株投資を半ばdisっておきながら言うのもなんですが、自分の投資先がファンドだけというのも少し寂しいなと。
だって、ファンドにお金を預けてさえいれば、自分は何にもしなくていいんですよ?
資産は効率的に増えるかも知れないけど、なんか味気なくないですか??
そして、自分で投資銘柄を判断するという行為を普段からしてないと、自分の資産を守ろうと必死に頭を回す機会も少ないでしょう。
そして終いには、投資に対する情熱も薄れていくんじゃないかと。
やっぱり株に投資してる以上、そんなふうに自分を刺激する要素があった方が楽しいですよね!
個別株投資を真面目にしてなければ、会社を視る力は身につきません。
個別株投資を真面目にしてなければ、世界情勢を深く知ろうとも考えません。
自分の投資力を磨く意味で、個別株投資というのは素晴らしいものだと僕は思います。
まとめ
最後に、僕が言いたいことをまとめます。
- 自分の投資力を磨くためには、個別株投資はした方がいい
- 個別株投資するなら、自分がちゃんとコントロールできる程度の銘柄数に抑えるべき
- 半端な気持ちで個別株投資をやるなら、さっさと投信・ETF投資に切り替えるべき
以上、僕が個別株投資に対して思う事です。
投資銘柄には特にこだわりがなく、長期的に安定して資産を増やせればそれでいい人は・・・
ヘタに人気の銘柄を握るくらいなら、1秒でも早く、投資信託に資金を集中するべきです。
手間がありませんし、自分の知らないところで投資のプロがお金を増やしてくれます。
安心して、自分の趣味に没頭しましょう。
そして、個別株に情熱をもって投資してる人は自分の出来る範囲で、真剣に、そして楽しく取り組みましょう。
個別株に投資していれば、売買の判断に困る場面にたくさん遭遇するはず。
でもその時に試行錯誤した経験が、のちのち自分の身につけた投資力となって一生あなたを守ります。
投資スタンスは人それぞれ。
自分が納得できる投資に出会えれば、それでいいんです。
僕のポジショントークがやや入りましたが・・・
この記事が、あなたの投資スタイルを固めていく際のちょっとしたきっかけになれば嬉しいです!